BOOKS
高橋慶太郎氏の「デストロ246」読んで、 デビュー作でもあり、女子高生スナイパー・伊万里の詰め込まれた「Ordinary+-」を読む。 この作品は未だ、デストロまでの非情さがなく、それがこの作品の救いとなっているが、 その救いを極力削ぎ落した上で生み出さ…
夜、医師会の委員会に向かう郊外電車の中で4巻をkindleで読み終えた。 街を歩いてる人達が皆ゾンビに見えた。 おれも、ただの習性だけで歩いているゾンビだった。 そして悲しい知らせは、どこにもここにもあふれていて、それでも、時は流れてくのだった。 Ti…
佐野洋子さんの本を読んでいる時は、頭の中から佐野洋子さんが出て行かず、仕事をしているときもどこか部屋の片隅に佐野さんがいるわけで、それはナニモノにも代えがたい経験でもあり、恐ろしい経験でもありました。 その佐野さんの書かれた「シズコさん」と…
混沌から抜け出ることができない。同じ所を堂々めぐりしているような気がする。 おれのいつもと何ら変わらない愛想笑いと同じ嘘や思考停止のフレーズを、 誰もがわかっていながら、それでも単に「yes」と言ってくれているだけに思える夜。 誰もナニも見てい…
photo by pennstatenews やっと週末までこぎつけた。 しかし、またこの休みの間に台風がやってくるという。 この愛媛という、天災からは非常に庇護された土地に暮らしながらも、やはり文句は言いたくなるもので、自分の予定を優先する結構莫迦もの。 それを…
あいかわらず、毎日・曜日感覚がない感じ。 で、今もたまってる本とかが山のようにあるわけだけど、昔ほど焦って買うことはなくなった。 それでもヒトよりは買うほうかな。 (いやいや、詳細は不明だがうちの家人のとこには数日に一回amazonから書籍が送られ…
おれは何を恐れているのだろう。いや恐れているのでも怯えているのでもない。無を知りすぎているのだ。すべては無で人間もまた無だった。ただそれだけの話だし、それに照明がとても必要なのだ。それから清潔さと秩序が。ある者はその中で生きられる。けど気…
・まあそんなわけで、今日も仕事です。 今朝の回診にて。 中山町では、毎年恒例の栗祭りが開催され、演歌歌手の香西かおりさんのショーが30分ずつ2回あるのだと患者さんが言ってました。 「今日の3時のやったらいけるから、先生もいかんけん」 「まあね、昨…
二日酔いの頭で目覚めた。 枕元には、帰りがけにコンビニで買ったサンドイッチ、食べる気で買ったのにそのままバタンキュー。 起きても心ここにないので、 力振り絞って歩き始める。 まだ暑いけど、それでも空気の中に秋が転がっていた。 そしてやっぱり夏は…
どう切り出していいのかわからない。 死んだ人のことは、死んだ時にぶわっと思い出し・・というか、 訃報を聞いた時にドバっといろんなあれこれが勝手に思い浮かぶものだけど、 それからは波が引くように引いてしまうことが多い。 でも、何かの拍子でまた思…
これまた十数年ぶりかのS・キング。 あのケネディ暗殺の時代に戻るという「11/22/63」という長編の新聞広告を見てから気になっていたのだが、なかなか上下2冊を読む気もその前に購入する気もなし。 それじゃダメじゃん! 11/22/63 上 作者: スティーヴンキン…
佐野洋子さんの「死ぬ気まんまん」(光文社文庫)をkindleで読みました。 彼女は乳がんで亡くなられたんですけど、 死ぬ数年前の69歳辺りの数年を綴られた「役にたたない日々」(この本は4年位前に書評で見て買っていたのですけど、先日の東京ツアーでやっと…
とか言いながらなんとか今日の一日も終える。始まりがあれば心配することはないいつか終わりはかならず来るのだ。そして生きとし生けるもののエンドポイントは決まってる、「死」ってやつなんだ、平等に。外来をはじめてまず11時位で最初の徒労の波が訪れる…
お盆はそれなりに外来が休みになったので、透析業務の傍らで、溜まっていたいろんなことを片付けたりした。まあ当然それもすべてではなく、累積していく赤字のようなものも残るわけだけど。 そんな中で読んだ、若手の漫画家たちの2作品を。最近の若手の完成…
朝病院で処置して、サックス吹いて、帰りに明屋書店でようやく現物見つけて購入! 相原コージ”大”先生の最新作「Z」2巻がリリースされた。 1巻はkindle版が出てるんだけど、2巻は現時点では紙媒体だけ。 出版社の戦略だということは理解できるんだけど、…
1週間かけて村上龍の「音楽の海岸」をようやく読み終えたところ。 この読み進むのがheavyな小説をそれでも読み進めるのはなぜなんだろうか、それもねえ今日は二日酔いでダウナーなのにねえとか、と自分に問うてみたりして、結局答えは見つからなかった。 何…
ほんとに大事なことなんで、そう大それたものでもないんだ。 温かいご飯に、卵をかけて、醤油を垂らして目一杯かき混ぜて食べるとか、そんな幸せ。 そんな幸せをなんか忘れてしまったというか置き去りにしてる気がする。 スーパーで食材眺めて、買い物して、…
早朝覚醒し、NHKドラマ「55歳からのハローライフ」最終話を見終える。 「空飛ぶ夢をもう一度」というタイトルで、イッセー尾形と、ホームレスで死にかけの火野正平という濃密なキャストのドラマ。 このドラマ群たちは、heavyで、結構に詰まりながら見進んで…
1991年の初版でした。 夢枕獏氏が「キマイラ・吼」シリーズを書き続けているうちに、自分の作り上げた登場人物である「岩村賢治」氏が書いた詩を集めて詩集にしたという体裁でリリースしたのがこの本だ。 フィクションの中の人物が書いた詩なんて形をとれる…
透析学会から帰ってきて、腑抜けになって、 それで3つばかり勉強会に出て、またいろんなinspireを手に入れ、 だからといって日常がそう変わるわけでもなく、 巷数多にはホント毎日毎日、この松山の片田舎でも、あまねく数ほどの勉強会がひしめいている。 で…
今回の透析学会はヒトに会うことというか、ヒトとのつながりを体感した学会だった。 と言っても自分の人脈などたかが知れているので、高名な先生と立ち話をほいほいしたとかそんなわけもない。 ただ自分のちっぽけな範囲でつながることのできたヒトと、久々…
昔、さいとうかずを氏の「サバイバル」とか流行ったよなあ。 「まことちゃん」とかよりこの「漂流教室」のほうが前なんじゃないのかなあとか思っていたら、「まことちゃん」のほうがあとだった! もう昔を思い起こそうと思っても混沌としているのだけれど、…
仙台空港で購入した村上春樹短篇集「女のいない男たち」、中座していたのをやっと読み始める。 「喪失」や「あらかじめそこにあったけど気づかなかった喪失」とか言ったものに関する掌編なんだけど、 この村上春樹的な「わかりやすそうで難解な突き放し」は…
Miles Davis - Walkin' - YouTube 物は壊れる、人は死ぬ。 3つ数えろ、1・2・3!とはよく言ったものだ。 時間を切り売りしていきて、それも人生だとうそぶく。 仕事をやめたらボケるくらいなら、こんなに生き急いじゃないさ。 誰かの為に生きることや、…
永井豪氏の、「どろろとえん魔くん」読んだら、居てもたってもいられなくって、 本家・手塚版「どろろ」を古い秋田漫画文庫で読む。全4巻。 これもkindleでもでてるし、なんと電子書籍レンタル版もある。 http://www.cmoa.jp/rental/title/0000000411/ 一巻1…
永井豪氏、「どろろとえん魔くん」2巻を読む。この巻で終わっちゃったよ。 タイトルから分かるとおり、手塚治虫氏の「どろろ」にオマージュを捧げた「えん魔くん」なんだけど、 豪ちゃんが描くので、もちろん「どろろ」は色っぺえ健康的な女の子で、「えん魔…
1. きっとそんなにすごいワクワク感は得られないだろうなぁとか思いながらも、巨匠・永井豪先生の新作「キューティーハニー対デビルマンレディー」を発作的に購入しました。 だって如月ハニーと不動ジュンだよ! お約束のおっぱい満載シーン、と、健康的なお…
ハスク・エディン husk of Eden 3巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) 作者: 如月芳規 出版社/メーカー: 一迅社 発売日: 2014/03/25 メディア: コミック この商品を含むブログ (2件) を見る 「ハスク・エディン」3巻まで読み進めました(3巻目はkindleでし…
手元に何冊かの漫画が帰ってきた。 ひさびさにジャケ買いして、ああなんかイイなあと思ったのがこの漫画。 「晴天の碧眼」を読みなおした。 青天の碧眼 1 (バンブーコミックス WINPLUS SELECTION) 作者: 滝島朝香 出版社/メーカー: 竹書房 発売日: 2013/07/3…
ああ、おはよう、深町丈太郎です、じゃなくって、ただのおっさんです。 53歳、泌尿器科医。かろうじてバツイチでもなく、夜の街は時たま徘徊するくらいで、今は道で寝ることもなく、ゲロ吐くわけでもなく、階段から転げ落ちてアバラ折るわけでもなく、余戸の…